9月12日、ちょうど私たちが福島を訪れていた日、
一頭の犬が捕獲されたという知らせを聞きました。
その犬の特徴、保護された場所を聞いて、2011年12月に私たちが
下津島で出会った子ではないだろうか、と思いました。
そして、写真を見て、より一層その思いが強まりました。
相双保健所HPより
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http://www4.pref.fukushima.jp/saisiyou/sousou/uproadfile/html/html/stray/dog/2013-09-0003.htmlあの日、時折雪のちらつく寒い日に、突然目の前に現れたあの子。
やせ細って、お腹を空かせて近づいてくるのに、一定の距離を保って
それ以上は決して 近寄ることを許してくれなかったあの子。
お乳が大きかったので子犬もいるかもしれないと思い、
その後も毎月津島に通ったけれど、2度と会うことができなかった。
心残りだったあの子。

もし保護されたのが本当にあなたなら、これまでの長い間どうしていたの?
人目を避け、山を駆け、時には誰もいなくなった人里に下りてきて
ボランティアの人が置いたフードなんかを食べていたのかな。
私たちが置いていったのも、食べてくれたのかな。
一生懸命、生きていたんだね。
あなたが放浪していたのが震災前からなのか、震災後なのかは
知る由もないけれど、どちらにしても、人間の都合で
厳しい環境で生きなくてはならなかったんだよね。
本当にごめんなさい。
生きていてくれてありがとう。
これからあなたが、安心して暮らせる日が早く来ることを、
良いご縁をつかむことができるよう、心から祈っています。
強く、強く、願っています。